育種上の課題と研究内容
探索
共同研究を実施しているベトナム、ラオス、カンボジア、キルギスと、共同探索を実施しています。
各年度の具体的成果については成果・実績のページをご覧ください。
ウリ科野菜遺伝資源の特性解明
植物遺伝資源 |
育種上の課題 |
対応する研究内容 |
キュウリ (マニュアル) |
地球温暖化により拡大する昆虫媒介性ウイルス病対応 |
ウイルス病抵抗性の評価 |
ブルームレス台木使用により拡大する糸状菌病対応 |
糸状菌病(うどんこ病等)抵抗性の評価 |
多様性に富んだ育種素材の提供 |
DNA 解析による多様性の評価 |
メロン (マニュアル) |
主要産地で発生が拡大している病害対応 |
つる割れ病・メロン黄化えそウイルス等の抵抗性評価 |
多様性に富んだ育種素材の提供 |
DNA 解析による多様性の評価 |
カボチャ (マニュアル) |
強度抵抗性素材が未発見の重要病害対応 |
うどんこ病抵抗性の評価 |
高貯蔵性品種の開発 |
貯蔵性の評価 |
多様性に富んだ育種素材の提供 |
DNA 解析による多様性の評価 |
ナス科野菜遺伝資源の特性解明
植物遺伝資源 |
育種上の課題 |
対応する研究内容 |
ナス (マニュアル) |
温暖化により被害増加が懸念される病害対応 |
青枯病等抵抗性の評価 |
アジア地域で壊滅的な被害が見られる虫害対応 |
線虫抵抗性の評価 |
トウガラシ属(ピーマン等) (マニュアル) |
温暖化により被害増加が懸念される病虫害対応 |
青枯病等抵抗性の評価 |
機能性成分に特色のある新規育種素材の提供 |
機能性成分の評価 |
葉根菜遺伝資源の特性解明
植物遺伝資源 |
育種上の課題 |
対応する研究内容 |
アブラナ類 (マニュアル)
ダイコン (マニュアル)
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温暖化による懸念されるストレス対応 |
耐暑性等の評価 |
温暖化により被害増加が懸念される病害対応 |
糸状菌病及びウイルス抵抗性等の評価 |
多様性に富んだ育種素材の提供 |
DNA 解析による多様性の評価 |
アマランサス (マニュアル) |
葉菜用品種の開発 |
葉菜用途適性等の評価 |
多様性に富んだ育種素材の提供 |
DNA 解析による多様性の評価 |
穀物遺伝資源の特性解明
植物遺伝資源 |
育種上の課題 |
対応する研究内容 |
イネ (マニュアル) |
高温障害対応 |
出穂遺伝子型の評価 |
気候変動に伴ういもち病対応 |
いもち病抵抗性の評価 |
機能性成分高含有系統の作成 |
オリザノール等の成分評価 |
多様性に富んだ育種素材の提供 |
DNA 解析による多様性の評価 |
ソルガム (マニュアル) |
多様性に富んだ育種素材の提供 |
DNA 解析による多様性の評価 |
育種素材の育成
研究課題名 |
研究内容 |
共同研究機関 |
トマト育種素材の育成 |
高温期でも着果性が良く、病害抵抗性を有するトマト育種素材を開発する。 |
- 農研機構 野菜花き研究部門
- ベトナム作物研究所(Field Crops Research Institute)
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ナス育種素材の育成 |
土壌伝染性病害虫に対する抵抗性や高温多湿等、劣悪条件下でも栽培が容易となる特性を有するナス育種素材を開発する。 |
- 農研機構 野菜花き研究部門
- ラオス園芸研究センター(Horticulture Research Center)
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データベースの整備と公開
PGRAsiaで行う植物遺伝資源の特性評価調査から得られる特性情報等を収録するデータベースを構築すると共に、公的研究機関や大学等が保有する植物遺伝資源情報のネットワークを構築しています。
研究課題名 |
研究内容 |
公開用データベースの構築 |
多様な作物種の特性評価データ、および調査方法などを登録するデータベース表を設計し、公開用データベースを構築する。 |
特性評価データ入力システムの開発 |
海外で記録した特性評価データを効率的にデータベースへ入力・登録する仕組みについて検討して、海外植物遺伝資源の特性評価データ入力システムを開発する。 |
公開用データ検索システムの開発 |
Web上に公開用サイトを整備するとともに、ユーザフレンドリーな検索システムを開発する。 |
統合データベースの開発 |
植物遺伝資源の統合データベースを開発し、情報を共有するネットワークを構築・公開する。 |
今後、本ウェブサイトを通して、野菜等遺伝資源の特性評価データを公開していきます。